1974年9月15日、池田先生は、ロシア正教の聖地であるザゴルスク市(現在のセルギエフ・バッサード市)を訪問し、ウスペンスキー大聖堂などを視察した後、神学アカデミーのウラジミル学長と会食しました。
もちろん、これは「巡礼」や「参拝」を目的としたものではないので、謗法とはなりません。
さもないと、京都への修学旅行でどこにもいけなくなってしまいます(笑)
社会生活の中で、他宗との関わりをすべて避けることは不可能です。
池田先生は「新・人間革命」の中でも、子どもをミッション系の学校に通わせて授業料を納めることは問題ないと指導されています。それは学校教育への対価であり、教会への寄付とは全く次元が異なるからです。
当然ながら、冠婚葬祭でのご祝儀・ご霊前もまったく問題ありません。「他宗の墓地だからお世話になった人でもお墓参りしない」などという道理はありませんよね?
そもそも、接点がなければ折伏が始まりません。
特に海外においては、摂受によって次第に正法に導いていくことが必要です。
多くの文化遺産は宗教と深い関わりを持っており、そうした遺産を否定することは文化否定、人間否定となってしまいます。
偉大な歴史遺産を学んでいくことは、仏法者にとって当然です。
日蓮仏法はどこまでも常識・文化を尊重していく思想なのです。