「輝きの人間世紀へ」426頁より
日蓮は、いかなる宗の元祖でもない。また、その流れをくむ者でもない。
もともと仏法は仏法であり、本来、宗派など存在しません。
蓮祖ご自身は、仏教界に派閥を形成する意図などなく、仏教界を本来あるべき姿に立ち返らせることを目的とされていたと拝されます。
立宗宣言は、あくまで便宜的な呼称であることに留意が必要です。
本来の御精神からしても、念仏や禅といった権教を仏教界から撲滅すべきことは明白です。
そもそも因果応報や輪廻転生など、日本人が仏教に持っているイメージは、ほとんどバラモン教が起源です。一時の方便が仏法そのものとして誤解されたままになっています。
広宣流布とは、一宗の確立で満足するような、矮小なものではありません。権教と実教が仲良く両立することはありません。
ますます激しく邪悪を責め、滅ぼしていく必要があるのです。