すでに報じられている通り、公明党は小選挙区において石井代表を含む7人が落選し、当選はわずか4人でした。歴史的敗戦です。
もともと「地球民族主義」を掲げる公明党にとって、利益誘導型の政治家に有利な小選挙区は、相性最悪です。
石井君が力不足だったとか以前に、そもそも公明党に実力で小選挙区に勝てる候補などひとりもいません。
当選した4人にしても、自民党に議席を譲ってもらっただけの話です。
選挙協力などという小細工には、おのずと限界があります。
それでも小選挙区に固執するのであれば、自民の支持基盤である保守層に媚びを売るしかありません。その時点で、もはや立党の精神は失われています。
石井君は埼玉14区で再チャレンジすると発言していますが、そもそも定年直前であり、本来資格はないはずです。
全国幾千の公明議員がルール通り潔く引退しているのに、議席を失っても執行部の特権意識を捨てられないのは、まさに彼が代表にふさわしくなかったことを示しています。怒りを通り越して哀れですらあります。
石井君は東大卒でキャリア官僚となり、そのまま政治家に転身した、まさにエリート中のエリートです。大衆政党の代表がつとまるはずもなく、共産党のマネしてエリート人事に走ったことこそ、党の失敗の元凶でしょう。
比例区でも596万票と、ついに600の大台を割り込みました。
前回2022/7は破廉恥なスキャンダルが相次ぐ中での618万票でしたから、そこからさらに割り込んだことは、信頼が回復していない証でしょう。もちろん前代表山口君の責任も重大です。
ただ、22万は誤差の範囲です。今回ハッキリしたのは、超短期決戦でも、実際に出る票はほとんど変わらないという事実です。
公明党は、最も無党派層から支持されていない政党です(笑)投票率はせいぜい1%2%です。
少なくとも国政レベルにおいて、Fが票になっていないことは、世論調査を見ても明白です。
逆に言えば、600万前後は「何もしなくても入る」ということです。
腐っても学会は学会です。これだけの集票力がある組織は例を見ません。
もちろん、今の党にお灸を据えるためにあえて入れない支持者も何割かいるはずなので、本来の姿に立ち返れば、それだけで700・800が見えてきます。
かの「大阪の戦い」でも、実質的な選挙戦は1カ月でした。報告にせよFにせよ、今の選挙戦は時間ばかり浪費して無駄が多すぎます。
全力疾走は長続きするものではありません。日本は特に国政選挙が多い国であり、選挙疲れも青年が活動を敬遠する原因です。
今こそ選挙戦を短期集中型に切り替える絶好のチャンスです。折伏中心の活動でなければ、組織の衰退は避けようがないのだから。