腹巻と鉢巻きを締め、前後左右に人を立てて出仕しなさい
四条金吾御書
これは蓮祖が金吾に与えた自衛のためのアドバイスです。
中世はただでさえ治安の悪い時代であり、蓮祖への帰依を公言していた金吾を狙う念仏者はいくらでもいたはずです。
蓮祖は、自らが命の危機を切り抜けた経験をもとに、檀那にも具体的なアドバイスを送っていました。
とりわけこの御指導は、戦う準備が整っていることをあえて刺客に見せつけ、襲撃を諦めさせることを目的としているようです。
戦わずして勝つ、まさに法華経の兵法です。
その意味では、自衛隊を持つことも、米国と同盟を結ぶことも、基本的には仏法に反するものではないと考えられます。
仏法はあくまで現実社会の中で命を尊び、人生に勝ち抜くための教えなのです。
池田先生詩集 友へ贈るより
犠牲的精神など
私は 尊敬しない