彼が経文や釈義を引いたならば、まず文段をひとつひとつ問いなさい。
万事の問いには誹謗の言を先に挙げて破折しなさい。
早勝問答
早勝問答は、いわば蓮祖自らによる「元祖・折伏経典」です。
十大部には含まれませんが、重書であることに間違いはなく、全ての弟子が永遠に学んでいくべきでしょう。
しかしながら、通解を読んでも理解しがたいほど難解であるため、あまり顧みられない御書でもあります。
教学部による解説を熟読し、完璧に理解しておきたいところです。
蓮祖は破折の心得として、まず相手に言いたいことを言わせておいてから、その誤りや矛盾点をズバリと指摘するよう指導されています。
まず論点が明確でないことには、単なる言い争いになってしまい、時間の浪費です。
折伏のためには、教学知識のみならず、いわゆるディベートの技術もしっかり身に着ける必要があるのです。