念仏撲滅 禅撲滅 真言撲滅 カルト撲滅
個人指導も同様です。
ある人には適切な指導も、別の人には不適切である場合があります。
大聖人は、刺客に命を狙われていた金吾に対して外出先での飲酒を諫められ「ただ女房と酒うちのみて」とご指導されましたが、医師にアルコールを止められている人ならば、当然お酒そのものを止める必要があります。
個人指導は「為人悉檀」に当たりますので、相手によってそれぞれ内容が異なり、別の人にそのまま当てはめることはできません。
指導も、仏法上と世法上の区別をつけなくてはいけません。
このうち仏法上の指導は、永遠に変わらないものですが、世法上の指導は、時と場合により、また相手により、常にダイナミックに変えていく必要があります。
さもないと「死んだ指導」になってしまいます。
肝心なのは、お題目によって御本仏から智慧を授かることです。
凡夫の浅知恵で、適切な指導などできません。
広宣流布は、全てお題目の力で進むのです。
学会の組織は一応壮婦男女と分かれていますが、これはあくまで方便です。
青年は、放っておけば勝手に成長するというものではありません。
初信のうちほど、経験豊かな壮婦の教えを受けることが必要です。
青年部員だからといって、青年部の訓練だけ受けていても、まったく不十分です。
特に女子部や学生部は、先輩といってもほとんど年齢差もなく、人生経験も多くありませんから、指導力には限界があります。
元職員3人組については、世間知らずという印象を持つ方が多いかと思われますが、やはり学生部の中だけで「純粋培養」されてきたことが大きな原因かと思われます。
狭い世代の中だけで世間が分かった気になっていたら、極めて危険です。
だから、地区が大切なのです。
座談会は、壮婦から青年への信心継承の場でもあります。
壮婦は、青年の前で自ら新来者を折伏し、お手本を示します。
また、青年の折伏を見守り、時にはフォローします。
特に折伏においては、四者の連携が極めて重要になります。
青年部の幹部より、経験豊富な壮婦を呼んで話をしてもらった方がいいケースも多いからです。
家庭訪問においても、同世代が行くより、地区の婦人部に話をしてもらった方がいいケースも少なくないはずです。
もちろん壮婦なら誰でもいいわけではありません。惰性に流され、折伏を忘れてしまった壮婦も大勢います。
本当に信頼できる壮婦を見極めるためにも、常日ごろから座談会に出席する必要があるのです。
会合とは、すべて折伏のための訓練です。
トップアスリートには、必ず経験豊富なコーチがついています。
壮婦の薫陶無くして、真に力のある青年は育ちません。
壮婦の中から折伏の達人を厳選し、彼らを「折伏メンター」として、青年部や学生部のホープをマンツーマンで訓練するシステムがあってもいいように思います。
壮婦の第一の使命は「青年を育てる」ことなのですから。