新・人間革命「雌伏」より
先輩の壮年や婦人の幹部に賛成してもらうためには、まず、説得力を培っていくことです。
それには「なぜ、それが大事なのか」を、明快に、理路整然と説明できなくてはならない。また、その根拠を示すことが大切です。
具体的なデータや実例を挙げることもいいでしょう。
道理に叶った話であれば、誰もが納得せざるを得ない。
日蓮大聖人は「道理と申すは主に勝つ物なり」と言われている。その説得力を最も磨いていけるのが折伏です。
説得力というスキルは、社会生活で最も必要とされるものであると同時に、年齢とは関係ありません。
組織において大先輩を納得させるスキルを磨くことは、そのまま社会人として最高の訓練となります。
一流のビジネス・学術の場においても、データや実例の裏付けが無い意見は、最初から相手にされません。客観性が不可欠です。
何より先生が言われているように、折伏こそが説得力を身につける究極のトレーニングです。
折伏というと熱意が大事だと言われますが、道理を無視した対話では、うまくいくはずのものもダメになってしまいます。熱意と道理、両方が必要なのです。