新・人間革命「雌伏」より
青年が新しいものを企画し、先輩である壮年たちが反対する。多かれ少なかれ、どの団体や会社でもあるものだ。
年配者には、何事にせよ、豊富な経験がある。そこから導き出された経験的法則というものがあり、その尺度で物事を判断する。
この経験則という裏付けがあるだけに、年配者の判断には間違いは少ない。
しかし、自分が経験していない物事には否定的になりやすい。また、時代が大きく変化している場合には、経験則が役に立たなくなる。
それが認識できないと、判断を誤ってしまう。
壮年幹部の側は、その点を心して、青年の意見に、積極的に耳を傾けていくべきです。
20世紀の成功法則は、21世紀にはそのまま通用しません。
時代遅れの「頑固オヤジ」にならないためには、常に青年から学び続けるしかありません。
そうでなければ「青年学会」の一員たる資格はありません。
常に「自分が今の時代に青年として生きていたら、どう判断するか」を忘れないことです。
それが、自分自身を若返らせる事にもなるのです。