日蓮は、真言の害を、念仏や禅すら上回るとしていました。
真言宗では、空想上の仏である大日如来(毘盧遮那仏)を本尊として仰ぎ、本来の師である釈尊は、大日如来の分身に過ぎないとしています。
忘恩の極みであり、だからこそ日蓮は真言を亡国の因として厳しく断じたのです。
このことから、真言の家では「一家の柱が立たない」などとよく言われます。
最も有名な例は天皇家です。
大正天皇は病弱で早逝し、昭和天皇は敗戦で権力を失いました。
今後も、このまま皇室典範が改正されずに女性天皇が認められなければ、皇室断絶の危機にさらされます。
真言の家に生まれるのも、過去世からの宿業です。
正法たる法華経に帰依して、罪障を滅するしかありません。
仏法においては、師への報恩感謝を一切の根本とします。
空想上の神仏とは違い、師匠は生身の人間であり、命を持っているからです。
単なる空想上のシンボルに過ぎない神仏を、命ある人間より重んじるところに、一切の宗教の過ちの根源があります。
日蓮仏法においては、末法の本師である日蓮その人を本尊とします。
日蓮も命ある生身の人間です。生命ほど貴いものはありませんから、これを本尊と定めるのは当然です。
そして日蓮も一切衆生も、等しくひとつずつ命を持っています。その意味において、完全に平等です。
南無妙法蓮華経を唱えることで、万人が、もちろんあなたも、本尊となります。
日蓮仏法は、万人の平等と尊極を説く唯一の宗教なのです。