若き日の日記1956/1/11より
大幹部の不統一に、憤りを感じつつ帰る。
1/22より
支部長の驕りに、みな苦しんでいる様子あり。
(戸田)先生はご存じなきようである。
12/23より
一首脳、側にいて共に挨拶。
権威主義の、生意気な幹部になってしまった。
1957/6/3より
側近よ、何をしているのだ。
先生の苦衷を、察しているのは、我のみか。情けない。
11/3より
旧式なる話、運営に、腹が立つ。
1958/1/18より
輸送会議。最高首脳は、その実態を知らず
先生のおられぬ間の責任は、理事長であり、理事だ。
怒りたい思い、激し。
支部長、幹部の傲慢さにあきれる。
他の人々が可哀想なり。
1/22より
論議は大切。結論も大切。
その実行や、さらに大切。それをするのは誰人か。
首脳たちは、それを知れ。
5/14より
指導部長、秘書部長と語る。
視野の狭きこと、驚くべし。悲しむべし。
5/25より
多数の幹部たちは、先生の師を忘れたのか、と憤りを感ずることあり。
5/27より
先生がいなくなって、威張る人多し、情けない。
6/1より
幹部の威張り散らすのに、皆が迷惑していた。
7/5より
戸田門下生は、真剣。先生を迎えての会合なりと思って。
それを、先輩らは、自分たちを迎えてくれていると、増上せるか。
愚かや、愚かや。
8/29より
惰性の幹部あり。
調子に乗っている幹部あり。
ひとりの傲慢な幹部の存在が、どれほど多くの人々を伸び悩ませていることか。
9/17より
道理もなく、理性もない幹部を見ると全く困る。
1959/1/7より
老いたる理事長、理事らと焼き鳥を食す。進歩的な話題全くなし。
3/9より
なんとずる賢い、円熟の人の多き事よ。自分には、耐えられない。
3/17より
御書をはき違えた、自己中心主義の、幹部のいるのに頭痛あり。
指導者は、絶対に頑迷と偏狭であってはならぬ。
恩師の指導・訓練が、もう消えたのか、と怒りたい。
8/4より
冷たい、愚かなる先輩に、怒りを秘す。
8/30より
青年を愛することのできぬ、侘しき心の人たちの多き事よ。
9/2より
久しぶりに理事会。全く惰性。
牧口先生のこと、戸田先生のことを、もう忘れたのか、と激怒したかった。
9/10より
厳重に注意。
学会を利用し、かつ先生に師敵対して、今許され、再び清純な学会を濁さんとする行動に注意。
11/30より
先生を利用して、保身と名誉と人気のみに、おこがましくあぐらをかく幹部あり
ずる賢い、老いた先輩たちの話に、心乱るる思いなり
12/4より
先輩幹部の、求道心なきを心配する。慢心に傾きゆく姿を憂う。
12/12より
一幹部の売名的な指導に、皆、混乱して苦しんでいるとは
12/30より
本部仕事じまい。
本陣の守人としては、まだまだ、勇気がないとも思う。
先輩たちの惰性を悲しむ。
1960/1/7より
Nらのいやしい出世主義と、汚れた行為は、真実の学会っ子は許せぬことではあるまいか。
1/9より
無責任の姿の人あり。
恩師去り、いまだ2年たるに、その精神の、はや腐りゆくを防ぐのみ。
1/13より
先輩理事の大局観、情熱、次善的政策の無き事を、悲しむ。
次の理事クラスは、遠慮をせず、若手より抜擢すべきだ。
1/16より
偏狭な人がいる。慢心の人がいる。自分勝手の人がいる。戸田先生を嫌いな人がいる。
その人たちを見ると、心憎い思いがしてならない。
2/8より
最近、私を利用する者、多い感じ。
自分も反省せねば。
浅はかなる人の多き事よ。
2/10より
戸田先生の、あの偉大な潔癖なる指導を、身に受けぬ先輩たちに、怒りさえ持って帰る。
2/17より
怠惰の者らが、私には見える。あまりにも。
2/26より
自分よりはるかに力ある人々よ。
組織の首脳としての自己を、決して過大評価してはならぬ。
また、されたりせぬことだ。
3/22より
先生が亡くなり、自分の地位と権威を利用して、いばる人あり。
愚かや。
4/6より
理事会。流会に近し。先輩理事を厳しく叱る。
4/8より
厳しく咤せねばならぬ人もあり、やむを得ぬことだ。
「若き日の日記」にはこのように、先生の幹部に対する憤りが、数えきれないほど記されています。褒めることは、ほぼありません(笑)
表面的には、師匠は「怨嫉の塊」のようにも見えます。
これが怨嫉であったならば、先生を師と仰ぐ我らは全員地獄行きです。
もちろん、先生はただ好き嫌いで幹部に怒りを覚えていたのではありません。
学会を船団とすれば、幹部は各艦長です。あまりにも責任重大な立場であるがゆえに、わずかな操艦の乱れも見逃すわけにいかないのです。
大目に見ていたら、むしろ指導者として無責任です。
事実、日記には、一般の会員に怒りを覚える記述はありません。
君が先生の弟子であるなら、先生と同様、おかしな幹部に対してはおおいに怒り、正邪を明確にしていかねばなりません。
幹部に褒められたがる幼稚な青年など、学会に必要ありません。
船を沈めようとしている艦長は、決して放置できません。
それに対してろくに聞き取りもせず「怨嫉だ」「和合僧を乱す」などと口封じしようとする幹部こそ、天魔の化身であり、現代の提婆達多です。
天魔の正体を暴いていくのは、君たち青年の使命なのです。