池田大作全集94 54頁より
戸田先生は、清浄な学会を守るために、徹して厳格であられた。「金銭問題、男女問題で皆に迷惑をかけ、非難を受けるようなものは、幹部を解任し、追放せよ」と厳しく言われた。
組織を利用する悪人は厳しく糾弾し、断じて許してはならない。
戸田先生は常々「人事が大事だ」と語っておられた。「人事を失敗したら、皆が、どんなに努力しても、生かされない。皆が不幸だ」とも言われた。
自分の子分を作ろうとする心根の幹部には、戸田先生は厳しかった。
人間革命7巻より
聡明な人事は、組織を潤沢にさせ、人材を伸ばす。
愚かな人事は、組織を壊し、人材を殺してしまうものである。
創価学会指導集1 114頁より
一冊の本でも組み違えがあると使い物にならない。
それと同じように、人材も置き方を間違え、組み間違えると死んでしまうし、それぞれの有能な人材も、殺してしまうことになる。
組織の停滞は、その多くが惰性の人事に起因しています。
具体的には「スピード」と「実力主義」の欠如です。
地方では人材の流動が少ないため、年功序列の人事が多く見られます。
会合に出ているだけで、折伏を決めていなくても、部長・本部長に上げてしまうケースもあります。
こうした幹部が長年居座っているために、人材が出てきてもずっと飼い殺しにされ、結局は「会合屋」「選挙屋」に飼い慣らされてしまうのです。
やはり、長年折伏で結果を出していない幹部は、卒業させなくてはいけません。
逆に結果を出しているなら、どんなに若くても抜擢していくべきです。
たとえば、ある地区リーダーが本部でトップの結果を出したならば、その日から彼が本部長でいいはずです。地区リーダーのままにしておくのは、時間のムダです。
相撲だって、勝てばどんどん番付が上がっていくし、負け続ければ落ちていきます。
それが人事評価の道理なのです。