創価教育学の眼目は
「生涯、勤労と勉学を両立せよ」
という精神にあります。
牧口先生ご自身が、多忙な時期には小学校を休んで家業を手伝っていました。
しかし、その後は必ず友人と待ち合わせて、その日の授業内容を教わっていました。
下等小学(四年制)を10歳で卒業すると、そのまま働き始めますが、向学の志は捨て難く、14歳で親元を離れて小樽警察署の給仕となります。
ここでは空いた時間に自由に読書に励むことができ、署員たちには「勉強給仕」と呼ばれてかわいがられたそうです。
その後、署長の推薦により、17歳で北海道尋常師範学校に入学し、教育者の道を歩むことになったのです。
働くだけで、学ばないことは卑しい。
しかし生活の苦労も知らずに、頭でっかちになっても、かえって精神的に幼くなってしまい、社会に通用しません。
働くだけでも、学ぶだけでも、人格の円満な成熟は望めないのです。
戸田先生が「どんなに忙しくても読書を欠かすな」と、厳しく指導され続けたのは、それこそがまさに創価教育だからなのです。