佐渡始顕本尊とは、身延によると、蓮祖が流罪中に初めて顕したとされる本尊です。
現物は明治8年に火災で焼失し、現存するのは写しのみです。
富士では以前よりこれを偽作としています。
真贋については学者の研究を待つしかありませんが、ここでは管理人の私見を述べます。
始顕本尊では、十羅刹や四天王に至るまで「南無」を冠しています。
仏法の常識として、諸天は南無の対象とならないので、これには強烈な違和感があります。
仏法を知らぬ素人がでっち上げたという印象を受けます。
と同時に、本尊雑乱の身延を象徴する本尊であるといえます。本尊雑乱の元凶なのかもしれません。
また始顕本尊は、畳ほどもある絹に記されていたそうですが、流罪の身でそのような超高級品を都合できたのかも、疑問が残ります。
もちろん、文証は一切ありません。
本尊の狂いは、その宗派一切の狂いの根源なのです。