四条金吾から「主君の江間氏を折伏した」という報告を受けた蓮祖は
「これで与同罪は免れたのだから、これより先は口を慎んでいきなさい」
そう御指導されています。
当時、日蓮一門は大変な弾圧を受け、世間からも差別される立場でした。その中で謗法を悪と言い切っていくことは、本当に覚悟を必要としたはずです。
その後、金吾は一時主君から遠ざけられますが、医師として重病から救い、それまでの3倍もの領地を与えられています。
日蓮一門として、見事に主君の信頼を勝ち得たのです。
折伏とは、性急な結果を求めるものではありません。
信心するしないは相手が決めることで、こちらがどうにかできることではありません。
法を語ることが勝利なのです。