法華経の智慧より
子どもが無い人は、子供が欲しいと思うものだが、よいこで無ければ苦しむだけです。
子どものことで悩んでいる人も、それによって信心が強情になれるのです。
なかなか子宝に恵まれないという悩みを持つ人は多いでしょう。
今の日本では、様々な理由により、半数近い女性が、一生出産しないと言われています。
しかし、幸せは子どもの存在に左右されるものではありません。
自分の子どもに殺されてしまう親だっています。
信心を貫いて、最後まで子どもができなかった人は、「我が子によって生涯苦しめられる宿業」を、軽く受けたのだと考えられます。
生命力があれば、全ての子どもを我が子のように愛し慈しんでいくことができます。
逆に、我が子がいても、生命力が弱ければ、子育ての負担に押しつぶされてしまいます。
我が子の存在を敵にするのも、財にするのも、自分次第です。
こうした原理は、配偶者に対しても当てはまるでしょう。
結局、幸福は子どもの有無に関係なく、自らの生命力次第であり、生命力そのものを高めるのがこの信心なのです。
子はかたきと申す経文ゆわれて候、又子は財と申す経文あり
上野尼御前御返事