戸田先生「世尊とは日蓮大聖人のこと」

方便品壽量品講義より

(法華経の)「世尊」とは観心の仏法から見れば、日蓮大聖人であると読むのが、借文となるのであります。

以下、同じように読めるのであります。

われわれが、朝晩お経をあげます場合に、日蓮大聖人かわれわれにおっしゃって下さるのだ、という気持ちで読まなければなりません。

法華経を読むときには、世尊を「大聖人」と読み替えることが、末法における正しい読み方となります。

いわば法華経とは、大聖人のご出現を予言した「予言書」なのです。

さらに一重立ちいるならば、世尊とは、お題目を保つあなた自身のことです。

南無妙法蓮華経を唱える人は、誰もが日蓮大聖人と生命が一致していきます。

仏界には本来、自己と他者の区別は存在せず、全て南無妙法蓮華経一法だからです。

「師弟不二」ですから、自身と大聖人を区別するのは、日蓮仏法ではありません。

法華経とは、あなたが末法に出現して南無妙法蓮華経を弘めることを予言した書なのです。

また、そう信じて読んでいくことです。

[30回]

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