第六天魔王は欲界の頂点、つまり天界に棲むといわれています。
この信心で一番気を付けなくてはならないのが、実は「功徳を受けた時」です。
目先の功徳におぼれ、つい広宣流布という大願を忘れてしまうからです。
議員や幹部ほど退転が多いのは、それが関係しています。
彼らも若いころは純真に信心に励み、大きな功徳を受けてきています。
また、同志からも尊敬され、常に褒めたたえられています。
そこに慢心が生じるのです。
いったん慢心してしまえば、大きな会合で号令だけかけて、自分は折伏も家庭訪問もせず、幹部の座に居座って世代交代を阻むようになります。生活も乱れます。
こうなったら、形は強信でも、実際は退転です。
池田先生は、大幹部ほど厳しく指導されました。
個人折伏していない幹部を、厳しく叱責されました。
それは、大功労者を決して退転させてはならないという、師としての慈愛だったのです。
折伏に「卒業」は無いのです。
この、師の闘いを継いでいくのは、青年部の役割です。
何年も折伏を決めていない幹部が指導に来たら、追い返してください!
「まず自分が折伏を決めてから出直してこい」そう言い切ってください。
それこそが幹部に対する慈悲なのです。
どんなに祈っても折伏が決まらない幹部もいると思いますが、それは後進に地位を譲りなさいという、蓮祖からのメッセージなのです。
また、それ以前に、折伏力の無い人材を幹部に上げてはいけません。
今の男子部には、10年以上も折伏を決めていない部長、本部長がゴロゴロしています。
彼らが指導しているから、部員さんにも折伏力が身につかず、次の幹部候補が育たないという悪循環に陥っています。
もちろん、自分自身が功徳を受けた時も、一段と気を引き締める必要があります。
子供だましの小さな功徳を与えて、本来の大願を忘れさせるのは、第六天魔王の常とう手段です。
一切油断することなく、梵天帝釈をますます厳しく叱咤し、広布の大道を突き進んで参りましょう!