今年はコロナのためインターハイが中止となりましたが、部活動が「勝利(競争原理)至上主義」に染まっているという批判は、以前からあります。
部員たちは勝つことを要求され続けますが、日本一になれるのは1人(1校)だけなので、ほぼ全員、最後は負けます。
また日本一になれたとしても、ほとんどは世界一になる前に負けます。
世界一になれても、永遠にその座を守り続けることはできず、最後は負けるか、引退するしかありません。
つまり、勝負の世界では、勝ち続けることは誰にも不可能です。
「勝つことだけが全て」の、競争原理至上主義は、全員を敗者にする思想なのです。
自己と他者の比較でしか、自分の価値を見いだせないことは、実に哀れです。まさに修羅界です。
一切衆生は、生まれてきた時点で、全員条件がバラバラです。
したがって自己と他者を比較することに、何の意味もありません。
池田先生は「他人に勝つのではなく、昨日の自分に勝ちなさい」と指導されています。
外から見た順位など世法の基準に過ぎず、どうでもいいものです。そのような修羅の生き方を卒業することこそ、真の勝利なのです。
より具体的には、目標は各々が決めるものであり、周囲と比較する必要はありません。
例えば、題目1日1時間を目標とすることが、30分の人より信心で勝っているわけでも、劣っているわけでもありません。
何時間でも、自分の好きなだけやればいいのです。ただ「比較したら負け」です。
折伏でもFでも財務でも、全て同じです。人より多いからといって、信心が立派とは言えません。
まして、同志と役職を比べて見下したり嫉妬したりなどは、仏法からかけ離れています。
成仏に役職など不要です。会長にならなくても成仏できますから、安心してください笑
もちろん、幹部にどれだけ褒めてもらっても成仏はできません。幹部ではなく「師匠に褒められるように」信心してください。