韓鶴子総裁自伝「平和の母」より
財産や職業を問うてはならないし、容姿に心を惑わされてもいけません。
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子女が神様のみ旨の中で純潔を守り、美しく成長できるよう、父母として、情熱をもって汗を流さなくてはなりません。
268頁
祝福結婚は、真の父母(神)が熱い涙を流す中、懐で生み変えた、天の血統を持つ真の子女です。天が立てた選民です。ですから、私は彼らを「選民祝福家庭」と呼ぶのです。
309頁
統一の教義で高額献金に並び最も問題視されているのが、信者の自由恋愛を禁止するルールです。
家庭連合サイトを見ても分かるように、
信者には選り好みは許されず、教団からあっせんされた異性と結婚することが強制されます。
また、それまでは純潔を守ることが強く推奨されます。
自由恋愛は、20世紀に確立された最も重要な人権のひとつでしょう。もちろん日本国憲法にも明記されています。
第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
② 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
合同結婚式は明確に憲法違反であり、少なくとも国内での開催を禁止する法律は必要でしょう。
具体的には、配偶者選択について個人の尊厳(自由意思)が無視されているので、たとえ合意があっても違憲となり、
婚姻そのものが法的に無効である可能性もあります。
もちろん、
二世の恋愛結婚を禁じる教義も憲法に反しており、国はこの実行を禁じなくてはなりません。密教の教義で認められている即身仏を法律で禁じられるのと同様です。
かつてオウム真理教は、原始仏教に説かれる「ポア」を実行し、当然殺人の罪に問われました。
信教の自由は、他の人権一切に優先するものではありません。人権を侵害する教義の実行は、当然禁止できるし、しなければならないのです。