亨師は登座後、あまりにも華美で贅沢な供養が多いことに困惑され、宗内に
「衣類・調度は安直で実用的なものを」
「高級食品や砂糖の多い菓子は禁止」
などのガイドラインを発表されています。
それでは物足りないという信徒には、立派な佛具を供養してくれるよう呼びかけています。
荘厳すべきはあくまで三大秘宝の大御本尊であり、僧侶の衣食住は簡素に徹すべしという御精神でした。
まさしく、蓮祖そのままの、聖僧の範を自ら示されたのです。
また、正宗の坊主たちは強欲なので、贅沢に慣れればますます堕落するという恐れもあったのかもしれません。
事実、戦後に創価学会が発展し、未曽有の供養が行われる中で、宗門は堕落の一途をたどっています。
日顕が余生を過ごした出張所も、その実態は10億円を投じた大豪邸です。
今の正宗には、亨師の精神など微塵も受け継がれていないのです。