日蓮は念仏を危険思想として厳しく告発し、その禁止を強く求めていました。
念仏宗では、この世は穢土であり、決して幸せになれないと説いています。
つまり、世直しを最初から放棄しているのです。
日本で近代まで封建社会が続き、なかなか民主化されなかったのは、念仏の因習と深い関係があります。
逆に権力者にとっては、民衆を洗脳するうえで、念仏は好都合なツールでした。
そしてまた、現世に絶望することは、必然的に自殺の増加を招きます。
念仏を唱えて命を絶てば、極楽浄土に生まれ変われると説いているのですから、これは
極めて恐ろしいカルト思想です。
平安末期には、極楽往生を願って多くの人が入水や絶食により自殺を図ったという記録があります。
現代でも日本人の自殺率は先進国最悪の水準です。
生命の軽視は、攻撃性としても現れます。
生きていても救われないのだから、殺してもいいだろうという思想が芽生えてしまうのです。
日蓮の命を最も狙ったのは念仏の信徒たちでしたし、
一向宗(浄土真宗)は日本の武装カルトの元祖です。
一方、日蓮仏法では、この世こそが仏国土であると説きます。
万人が南無妙法蓮華経を唱え、一切衆生が平等であると信じることで、理想の社会が実現できるとしています。
これはまさに民主主義の理念の根幹です。
さらに、動物愛護や自然保護の精神までも内包するのが、日蓮仏法なのです。