日蓮大聖人は開目抄において、迫害を受けてもなかなか諸天が守ってくれない理由として、過去世の宿業とともに、一国謗法で諸天が国土から去ってしまっていることを示されています。
末法悪世では、第六天魔王の働きは盛んで、諸天の働きは衰えています。
あなたが真面目に勤行と折伏に励んでいるのに、なかなか祈りが叶わないのは、そのためです。
容易に諦めず、執念で祈り切ることが大切です。
諸天には法華経の行者を護る義務があります。どんな理由であれ、怠慢は許されません。
祈りが叶うまで、毎日でも梵天帝釈を仏前に呼びつけ、一刻も早く祈りを叶えるよう、雷を落とすことです。
また何より、法華経の敵と戦い切ることです。
いくらお題目をあげても、謗法を断たなければ、何の功徳もありません。
立正安国論も、念仏の破折が中心となっています。
よく草創期の信心はすごい功徳があったと言われますが、これは他宗の破折を実行していたからです。
法華信徒が増えたと言っても、
日本全体で見れば、まだまだ神社・念仏・禅・真言等に帰依する人が大多数です。どんなに破折しても、これで十分ということはありません。
広宣流布は、ようやく始まったばかりです。
末法万年から見れば、今も草創期です。
組織の発展に決して慢心することなく、草創の精神で、他宗をいよいよ激烈に破折していきましょう!
日蓮御房は師匠にておはせども余にこはし我等はやはらかに法華経を弘むべしと云んは螢火が日月をわらひ蟻塚が華山を下し井江が河海をあなづり烏鵲が鸞鳳をわらふなるべしわらふなるべし。
(佐渡御書)