かの3.16式典において、戸田先生は用意された車駕を見るなり
「大きすぎる。実戦の役に立たぬ!」
そう叱られたのは有名な話です。
このエピソードは深堀されることが少ないのですが、その時、戸田先生はどのような心境をお持ちだったのでしょうか。
あくまで推察の域を出ませんが、戸田先生のお叱りは確かに理に適っています。
車駕が大きければ、その分重くなります。動きが鈍重になり、担ぐにも人数が必要になります。
また人数が増えるほど、全体で呼吸を合わせることが難しくなります。
人間も、もし脚が3本だったらかえって歩きにくくなるといわれています。何でも多大が良いというものではありません。
組織だって、「会長が100人になれば100倍に拡大する」というほど簡単ではありません。むしろ中心者が多すぎれば混乱し、かえって団結が難しくなります。
戸田先生が生涯最後に行われた人事は「幹部の一斉解任」でした。不必要な中心者の整理こそ、組織の未来のために不可欠だと見通されていたのです。
むやみに役職者を増やしすぎるのは、学会の悪いくせです。地区リーダーは足りていないのに、部幹部以上は何をしているか分からない者が多すぎます。
常に師匠の教えに立ち返って、現状を見直すことが必要ではないでしょうか。