戸田先生は、幸福と「相対的幸福」と「絶対的幸福」に区別されました。
相対的幸福とは、健康で風邪ひとつひかないとか、お金に不自由しないとか、イケメンの彼氏がいるとか笑、世間一般で言う幸福全般を指します。
しかし、これらはまだ天界の境涯に過ぎず、永遠に続くものではありません。
年齢を重ねれば、誰もが持病や古傷だらけになっていきます。
お金も、あの世まで持っていくことはできません。
イケメンの彼だって、30年もすればお腹の出た中年です笑
つまり相対的幸福は、最後には必ず失われてしまうものなのです。
そう考えると、金持ちになるために人生を捧げるほど、むなしいことはありません。お金など生きているうちに使える分があれば十分なのです。
それに対して絶対的幸福は、三世永遠に崩れることが無い真の幸福境涯です。
これを、あえて一次元で具体的に説明するならば「青年の成長を生きがいとする」境涯となります。
後継の青年リーダーを育てることこそ、仏の使命だからです。
戸田先生は会長職の激務の中でも、男女青年部や学生部の訓練を自ら一手に引き受け、若人らの成長と活躍を最大の喜びとしていました。
戸田先生ご自身が、23歳で自習学館を創立した青年リーダーであられました。青年の覇気が時代を変えるという信念をお持ちだった先生にとって、弟子の活躍は、人生を捧げた信念の実証に他なりません。
それは個人的幸福を超えた法悦であり大歓喜であり、決して行き詰まることがありません。
たとえ自らが死の床にあろうとも、後継の青年リーダーが活躍する姿を見ていれば、それだけで所願満足であられたはずです。
仏になる道は、後継の青年リーダーを育てる以外に存在しないのです。