新・人間革命「楽土」より
核も、基地も無い、平和で豊かな沖縄になってこそ本土復帰である。
「本土復帰」という住民の悲願の実現を盾に、核兵器や基地を沖縄に背負わせるとするならば、かつて沖縄を本土決戦の捨て石にしたことと同様の裏切りを、政府は重ねることになる。
池田先生が米軍基地の段階的全面撤去を提言されたのは、1967年です。すでに半世紀が経過して
おり、期は十分に熟しています。
今後とも学会として基地撤去を目指していくことは、断じて変わりません。
ただ現実的に米軍基地を無くすには、米国内でのロビー活動が不可欠です。
地方政治で解決できる問題ではありません。
にもかかわらず、基地問題が日本政府と沖縄の争いにすり替えられているのは、まさにアメリカの術中にはまっていると言えます。
2018名護市長選では、辺野古移設の争点を避けた新人が当選しましたが、そもそも一介の市長にどうにかできるレベルの話ではないので、名護市民が理性的な判断を下した結果でしょう。
とりあえず、トラブルの多い海兵隊だけでも、首都圏に移動させるのはどうでしょうか。
それだけなら比較的実現に近いし、本土でも基地問題を真剣に考えるきっかけになるでしょう。