池田大作全集71 567頁より
納得は確信を与え、独断は不安と不信を与える。
押しつけはたがいの心を遮断させる。
たとえ正しいことでも、納得できない限り、やる気も出ないし、能力も十分に発揮できない。
ゆえに、指導者が安易に方針を変えることは、厳しく戒めるべきである。
説明不足の方針転換で失敗したのが、先の沖縄知事選でしょう。
沖縄公明党は、長年「辺野古移設反対」の方針に従って闘ってきました。
しかし突然、移設棚上げの候補を推薦すると打ち出され、現場は大混乱に陥ってしまいます。
基地問題は、沖縄県民にとって最大の関心事であり、その方針を転換するのであれば、時間をかけて徹底的に支援者に説明しなくてはなりません。
それを怠った結果、公明党支持層の票は3割が対立候補に流れ、選挙は大敗に終わってしまいました。
会員はロボットではありません。
どのような戦いでも、その意義や目的を十分に説明し、皆の納得を得られてこそ、初めて異体同心のスクラムが築かれるのです。