「法華経の智慧」に、戸田先生の最晩年の舞台裏が紹介されています。
当時、苦労を重ねて叩き上げで実業家になった支部長がいました。
「3.16」の登山に出発する前日、戸田先生は、電話で30分もかけて、その支部長に商売の在り方を教えられたそうです。
数日後、その支部長は、商売の状況を報告するため、本山に電話します。
すでに戸田先生は衰弱著しく、床に伏していましたが、電話が来たことを知るや、受話器を枕元に持ってこさせて、全力で指導されたのです。
先生が亡くなられたのは、その翌月すぐです。
仏の境涯とか、悟りか言っても、その行動にしか実像は無いのです。
(法華経の智慧)