人間革命「光と影」より
戸田は、これら一切の会合の、先頭に立たなければならなかった。
弟子たちは、勇んで行動しているものの、相手を十分に納得させるには、まだ力が弱かったからである。
まず弟子たちに、実践を通して指導していかねばならなかった。
(弟子たちは)体験は明確につかんでいる。それを、どのように理論的に、また文献を裏付けにして説明していくかを、戸田から学び取っていった。
(戸田は)質問者たちのくどい話を、じっと聞いては、それを要約し、極めて単純化して応答した。
戸田は、同行していた弟子たちを指名する。そして、仏法の歴史や人生の目的を、さらには幸福論や十界論を、語らせるのであった。
その後、参加した友人に対して、おもむろに折伏を始めるのである。
まず、考える材料を十分に示して、参加者の質問を受けた。
戸田は、どの質問にも、穏やかではあるが、厳然と対応した。
戸田先生は文字通り折伏の達人であり、職人であり、師匠でした。
池田先生も、戸田先生直々の折伏で入信を決意されています。
師が正しい模範を示すからこそ、弟子が育っていき、折伏の輪が広まったのです。それぞれが自己流で折伏して広布が進んだわけではありません。
自己流で広宣流布できると思うなら、学会を出て自力でやるべきです。
他ならぬ人間革命に、ここまで具体的な指導法が記されているのだから、まず全幹部が暗記するほど読み込むべきでしょう。
そして何より、中心者の第一の役割は、師と同様、皆に折伏のお手本を見せることです。
その力が無ければ幹部の資格はありません。当然、「決める力」は不可欠になります。
創価学会に「官僚」はいりません。幹部全員が、師匠直結の、折伏の職人でなくてはならないのです。