もとより、政治家が過激派に命を狙われるのは、古今東西の歴史に明らかです。
本人ももちろん万が一の覚悟はしていたでしょう。また、そうでなければ政治家の資格はありません。
カネ目当ての「政治屋」などに務まる仕事ではないのです。命が惜しければ、とっとと辞表を書くべきです。
(もちろんテロを肯定するわけではありません)
それはそれとして、安倍氏のケースでは、あまりにも厳しい現証が出てしまいました。
安倍氏は自ら神道政治連盟国会議員懇談会の代表を務めるなど、率先して政祭一致を推進してきました。
現職総理として靖国参拝を強行し、辞任直後も報告の参拝をしています。
これほど靖国に貢献した国主はいなかったといっていいでしょう。
そして靖国とは「銃弾に斃れた」英霊を崇拝する施設です。安倍氏もまさに、英霊と同じ運命をたどることになったのです。
なお、やはり靖国信者の谷垣元総裁は、頸椎損傷で引退に追い込まれています。合祀されているA級戦犯は絞首刑で頸椎を破壊されていますから、やはり信仰通りの実証です。
ただ安倍氏は現職総理としての参拝でしたから、よりいっそう厳しい、究極の現証を招いたのでしょう。
自衛隊の合憲化に命を懸けた安倍氏が、元自衛官の手によって暗殺されたのは、皮肉としかいいようがありません。
誤った信仰は、個人の人生のみならず、一国をも滅ぼすのです。