新・人間革命「共戦」より
まず、優れた力ある1人の人材を育てていくことです。
すると、その人を中心に、多くの人材、眷属が、必然的に集い、育っていきます。
ここに、仏法における人材育成の極意があります!
法華経には、地涌の菩薩は六万恒河沙の眷属を従えていると説かれています。
すなわち、地涌の自覚を持って立ち上がる青年が1人いれば、必ず数多の眷属が出現するのです。
戸田先生は、池田大作青年を集中的に訓練しました。
これは、単なる少数精鋭主義とか、幹部候補育成といった、世法上のレベルの人材育成ではないのです。
烏合の衆が何億人集っても、広宣流布はできません。
法華経に命を捧げる1人の青年がいるかどうかで、広宣流布は決まります。
歴史がそれを実証しています。
「自分の地区には、活動家が1割しかいない」というケースも多いでしょう。
しかし、それで全然構わないのです。
むしろマンツーマンのほうが、じっくり育てられます。何人もいたら、むしろ中途半端になってしまいます。
初信の人材を育てるポイントは、できるだけ早く「御書根本」の精神を植え付けることです。
最初のうちは先輩や幹部についていくのもやむをえませんが、「法によって人によらざれ」が仏法の精神ですから、大聖人直結の信心を指導していくことです。
それさえ身につけば、後は自然に育っていきます。
自分につけようとしてはいけません。それでは派閥になってしまいます。
まずは、徹して1人を育ててください!