池田会長講演集第3巻より
幹部は、教学はもちろん、ありとあらゆる問題について誰よりも勉強し、力を身に着けてもらいたい。
古い考え方に固執していれば、必ず時代に取り残されてしまう。
信心があるから、といった安易な考えの人がいれば、それは大きな誤りといえましょう。
これからのリーダーシップはどうあるべきか、社会問題、国際情勢、文明論等々、あらゆる面で勉強し、思索し、見方、考え方を養っていくことが必要です。不勉強は指導者として失格である
人間と仏法を語る⑬より
これからの人は、今まで以上に語学を身に着けておかねばならない。
科学、知識が飛躍的に進歩する時代となろう。そこでは「知力」が不可欠の武器となる。
昨日の知識と戦術は、明日にはもう役に立たない。そのうえ、衛星通信網の発達、個人用コンピューター、ファクシミリの普及など、情報革命も急速に進んでいる。
題目を唱えながら、常に新しい「知」の世界を発見し、拡大し、時代を先取りして勝っていく以外にない。
これからは「知力」の時代である。深く正確な「知識」がなければ「知恵」を発揮することもできない。
単に「この信心は素晴らしい」というのみでは、幅広く仏法への理解を広げてゆくことは、とうていできない。
みずみずしい向上心をもって「知識」を探求しゆく努力を忘れないでいただきたい。
仏教の教義しか知らず、後のことは何も論ずることができないようでは、仏法まで偏頗にしてしまう。
仏法の序文であり、流通文である一切の学問も必要となるのである。
これらは50年前からの指導ですが、今もって全く古びていません。
「知恵があれば知識は不要」ではなく、知識も知恵も両方必要なのです。
また、ただ仏法に詳しいというだけでは、単なる「教学オタク」です。最悪は八万宝蔵を暗記していた提婆達多と同類になってしまいます。
現代においても、教学部長が反逆したことがありました。
いかに仏法に精通していても決して慢心することなく、世法については世法の師に謙虚に学んでいく必要があるのです。