人間と仏法を語る⑫より
真の雄弁は、口先ではない。知性のみでもない。
胸と腹と頭と、全身全霊をかけた正義への戦いである。
ゆえに雄弁は組織の力によりかかった甘えからは生まれない。
一対一の抜き差しならない百戦錬磨から生まれる。
このスピーチでは、先生が珍しく上中下丹田について言及されています。
丹田は外道の考え方ですが、仏法に背くのでなければ、絶待妙の立場から活用していくことも可能です。
例えば日興上人は、陰陽五行論によって大石寺建立の場所を決められています。
日蓮仏法が排他的というイメージは、大きな間違いです。
それはそれとして、広宣流布は究極的には言論戦となるので、頭数ばかり多くても、語る力が無ければ文字通り話になりません。
池田先生が世界にここまで仏法を弘められたのは、要するに「言論の絶対王者」であるからこそです。
世界のいかなる思想家であろうと、池田先生を論破することは不可能でしょう。
これからは君たち青年の中から、たったひとりでいいから「言論の世界チャンピオン」が出なくてはいけません。その青年こそが次の会長です。
創価学会の会長は、未来永劫に渡って、世界の誰と法論しようと、絶対に勝たなければならないのですから。
それには、折伏に徹するしかありません。とりわけ破折、法論です。
学会の看板や役職に頼ることなく、世間のありとあらゆる淫祇邪教の論客を破折していくことです。猛勉強が必要なことは当然です。
役職があると、会合でたいした話をしていなくても、みんな素直に拍手してくれます。それを自分の実力と勘違いしたら、大変なことになります。
組織のぬるま湯の中で、真の人材は育ちません。単身で出かけて行って、統一信者のひとりでも破折したほうが、よほど力がつきます。
城を出て戦えない者に、城を守れるはずがありません。
組織に守ってもらう青年ではなく、組織を守る青年でなくてはならないのです。