池田会長講演集第1巻より
(学生運動は)根本的には、学生と教授との隔絶感、すなわち世代の断絶に本当の原因があるといいたい。
世代の断絶は、決して過去の問題ではありません。むしろ深刻の度を増しています。
世界的に若者の人口が横ばいであるのに対し、高齢者の人口は爆発しています。
2100年には、2人の現役世代が1人の高齢者を支えることになる見込みです。
つまり世界は「老人ファースト」となりつつあり、若者の発言力はどんどん失われていきます。
民主主義には、数の暴力という一面もあります。高齢者が有権者の多数を占めると、もはや老人の暴走は止められません。
限られたリソースは高齢者の医療や介護に集中投資され、子育ては後回しです。その先にあるものは人類絶滅しかありません。
これは、民主主義では止められません。「人類が絶滅しても具体的な被害者はいない」からです。政治的には、人類が絶滅してもいっこうに構わないのです。
こうした狂ったシナリオを止めるには、AIの活用は確かにカギとなります。
AIは特定の世代をひいきすることはありませんから、中立の立場から、粛々と世代の断絶を解消する方法を提案してくれるでしょう。
ひょっとすると、AIの登場はご仏智なのかもしれません。新たなテクノロジーを全て否定する老人であってはいけません。すべて根本は南無妙法蓮華経なのです。