総選挙の結果、自民は単独過半数を大きく上回る議席を確保しましたが、この結果を以て安倍政治が信任されたとみるのは正しいのでしょうか?
より民意を反映していると思われる比例区の議席配分(23日10時現在)を確認すると
自民 66
公明 21
立憲 37
希望 32
共産 11
維新 7
このような結果になっています。
与野党で仲良く(笑)87議席を分け合っています。
しかし、自民単独では66議席であり、投票率を考慮すると、自民に入れた有権者は全体の2割未満です。
立憲と希望を合わせた議席は69で、自民を上回っています。
まして、共産や維新の得票も合わせれば、「反安倍票」は明らかに自民票を凌駕しているのです。
それを裏付けるように、相変わらず内閣支持率よりも不支持のほうが上回っています。
とても国民に信任されたとは言えません。
事実、与野党一騎打ちの選挙区では、与党の苦戦が多くみられました。
希望の党も、政権奪取には及びませんでしたが、得票数から見れば、国民から一定の支持を集めたと言えそうです。
消費増税ストップや原発ゼロなど、シンプルな政策が有権者に受けたのでしょう。
残念ながら、少なくとも公明党よりは期待されています苦笑
小池都知事のミスは、排除の論理というより、保守の立場を明確にしたところにあります。
有権者の多くは、小池が自民を飛び出した時点で保守を卒業したことを期待していたわけですが、そうではなかったことが明らかになったのです。
国民は、二大保守政党ではなく、保革均衡を望んでいます。それで立憲が伸びたわけです。
これほど基本的な民意を理解していなかったことは、彼女が総理の器でないことを示しています。
自民の大勝利は、野党の「自爆」と、小選挙区という歪んだ仕組みに助けられたもので、断じて国民が安倍政治を信任したわけではないのです。
この結果を受けてか、日本列島には超大型台風が上陸し、死者まで続出しています。
護国神社の鳥居が倒壊する事故も発生しています。
もし、安倍自民の大勝利を諸天が寿いでいるとすれば、このようなことにはならないでしょう。