4時間座り続けると、いわゆるエコノミークラス症候群のリスクが倍増するといわれています。
これは椅子の場合なので、脚全体が圧迫される正座では、半分以下の時間でもリスクが高まる可能性があります。
学会ではほとんどの会合が2時間以内に終了しますが、これは理にかなっています。
畳の上に正座しっぱなしで会合が進むため、それ以上は危険なのです。
もちろん体調不安のある方は正座そのものを避けるべきです。
しかし中には、長時間休憩を取らず、足も崩さずに題目を挙げ続ける「猛者」もいます。
途中でトイレにも立ちたくないため、水分も採りません。
これは、思っている以上に危険な「命がけの荒行」です。
そもそも、人間の集中力はそんなに続くものではないので(45分が限度といわれている)、何時間も続けて祈ることに意味はありません。
長く祈りたい場合には、座布団や椅子を利用するのはもちろんのこと、まめに水分を取り、トイレにも立つなど、早め早めの休憩で血栓予防を心がけてください。
長時間の唱題会も無理をさせる原因となるので、開催そのものを避けるべきでしょう。
同志が1人でもエコノミークラス症候群で倒れた場合、誰が責任を取るのでしょうか?
組織で責任を取ってくれるとは思えないので、主催者であるあなたが一切の責任を取ることになります。「やらせたのはあなた」なので、自己責任論は通用しません。
学会では組織での飲み会を厳禁していますが、これはトラブル発生時に責任を持てないからです。
まして、命にかかわるリスクがあるような行事は、最初から開くべきでないのです。
追記
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