信用組合が倒産して学会の理事長を辞任されてからしばらくの間、戸田先生は残務処理や債権者への説明に追われ、なかなか会合に出席できませんでした。
週3回の法華経講義も、幹部が代理を務めていました。座談会に出席できる機会も、限られていました。
この時期は生活費にも事欠くようになり、奥様も生活を支えるために働きに出ていたそうです。
寸暇を惜しんで働かなくてはならない時に「会合にさえ出ていれば守られる」という考えでは、狂信です。かえって反価値です。
会合に出ることが、信心ではありません。会合に出ないとすぐ退転とみなす風潮が根強く存在しますが、信心とは、そんな表面的なものではありません。
見栄を張る必要はありません。時間やお金に余裕が無いときは、無いなりに活動すればいいのです。
学会員は在家ですから、あくまで学業や仕事が本分です。「信心は一人前、仕事は三人前」の精神です。
同様に、大事な試験の前や体調の悪いときなどは、無理をせず会合を休ませてもらうことも大切でしょう。
1人に依存しないための、組織です。
1人が動けなくなっただけで、全体がストップしてしまう組織では、組織の意味がありません。
また、あなたが休むことで、ほかの人が成長する機会も生まれます。
根本はお題目です。地涌の菩薩としての自覚があるかどうかです。
祈りによって、すべてを変毒為薬していくことができるのです。