人間革命12巻より
内実の伴わぬ役職など、形式であって必要はない。権威主義に陥るだけになってしまう。
実績をあげるからこそ幹部であり、また、会員も幹部として遇するのだ。
戦いなきものを幹部として待遇していれば、組織は動脈硬化を起こして、死んでしまう。
役職を外されたくらいで戦えないようなものは、学会には必要ない。
一兵卒、一会員になっても、広宣流布のために戦ってこそ戸田の弟子ではないか。
戸田先生が生涯最後に行った人事は「幹部の一斉解任」でした。
当時から、肩書だけの幹部は大勢いたということです。
戸田先生の時代、折伏の成果が出ない地区部長は、どんなに真面目に頑張っていても、班長に戻されました。
人間と仏法を語る⑦より
地区部長になっても、折伏の成果が出なければ、ときには班長に下がる場合もあった。
もちろん役職の上下と信心の強弱とは違う。
それは何よりも本人の奮起と成長をうながすためであった。
実力以上の役職を強いるのは本人にとっても酷であるし、世代交代の意味もありました。
もとより役職はあの世まで持っていけるものではなく、成仏とは無関係です。
それを忘れさせないためにも、戸田先生は、あえて役職を上下させる制度を採用されていたと考えられます。
戸田先生ご自身も、一度理事長から降格し、無役になっています。
池田先生の時代になると、功労者に敬意を払う意味も込めて、処分以外での降格人事は行われなくなりました。
力不足の幹部でも、ひとまず副役職に上げてから、兼任扱いで下の役職に戻されるようになりました。
これはあくまで池田先生の「温情」であり、副役職の幹部は、事実上力不足で降格されたという自覚を忘れてはなりません!
男子部では、力不足の部長を苦し紛れにフリーの副本に上げる人事がよく見られますが、これによって本人が「自分には本部幹部の力がある」などとカン違いしたら大変です!
あなたに力があるなら、ちゃんと(派遣でも)正の本部長のオファーがあります。正を断って副になったのならまだしも、最初から副のオファーしかなかったとしたら、「あなたを正役職から外すための人事」だと自覚してください。
後任の部長に指導などするのは、とんでもない思い上がりです!
1兵卒の自覚を忘れず、後輩の指導を受け、地区の家庭訪問からやり直してください。