池田大作全集73 332頁より
真の人材とは何か、人材を見る基準は何かを述べておきたい。
「信・行・学」があるか、ないかである。
具体的にいえば、現実にどれだけ「折伏・弘教」をしたか。
行学に励んでいるか。
新聞啓蒙などによって、信心の理解を広げたか。
人々の激励にどこまで行動したか。
その力こそが、真の広布の人材の力なのである。
要領よく組織や人を動かし、それを以て広布の人材と考えることは、大いなる誤りである。
そういう人は、必ずと言っていいほど、人を人間として見なくなり、組織の上にあぐらをかくようになる。そして、みずみずしい信心を失って、堕落と退転の道を歩むことになる。
人を使うことだけがうまい幹部であっては絶対にならない。
全集100 207頁より
組織の上に乗っかって、偉ぶったり、号令だけかける幹部を許してはならない。
自分は一切、難を受けることなく、偉ぶって、同志を苦しめるーそうした幹部が出たとすれば、それは「魔物」である。
このご指導で明確になっている通り、
池田先生は「弘教の実績」を、人材評価の第一の基準とされています。
事実、学会の歴史の中で最も個人折伏の結果を出してきたのは、やはり3代会長なのです。
分かりやすく言うならば、ある地区リーダーが区でトップの折伏の結果を出したら、翌日から彼が区男子部長をやるべきです。人事・世代交代は、そのくらいのスピード感がなくてはいけません。
先生の挙げられた基準には、「会合運営の上手さ」や「選挙での活躍」は含まれていません。
会合に人が集まるのは弘教の「結果」であって、原因ではありません。幹部が、結集を自分の力だと錯覚するのは、大変な誤りです。
選挙で特に注意が必要なのは、「自己申告ならなんとでも言える」ことです。
折伏や新聞啓蒙で結果が出ていないのに、Fだけは凄い数字などという人間は、どう考えても怪しいですよね?
間違ってそんなのを幹部にしたら、組織は破壊されてしまいます。
残念ながら、「やる気」だけでは幹部として通用しません。的確な指導をするためには、どうしても行学の実力・実績が必要です。
自分自身が動かず、折伏や新聞啓蒙を「やらせる」幹部など、言語道断です。
幹部の仕事は報告を取ることではなく、自ら結果を出すことです。
「自分はもう本部幹部だから、地区の家庭訪問は部長や地区リーダーにまかせよう」
そんな心構えだったら、すでに幹部の資格はありません。
厳しいお宅ほど、幹部自らが担当し、後輩を連れていって、対話のお手本を見せてください。
座談会であれば、担当幹部自ら新来者を連れてくるのが、第一の仕事です。手ぶらで出席したら、地区の皆さんに謝罪するべきです。
池田先生が「必ず退転する」とまで言われていることを、夢にも忘れてはいけません。