随筆人間革命より
世界は、経済によって統一されよう。戦争は、経済闘争より起こるものだ。
歴史的に宗教戦争とされるようなものでも、実態としては利権を巡る争いです。
戦争は極めてコストが高い国事行為なので、ペイしなければ現実に継続できません。
軍事力を支えるのは、結局は経済力です。それはアメリカを見ても歴然としています。
逆に、世界経済から孤立しつつある中国は、覇権国の地位から遠ざかりつつあります。
今、世界はトランプ関税で大きく揺れていますが、これはむしろ各国に関税撤廃を促す政策であり、長期的には世界経済を統一に向かわせるものといえます。
トランプのブレーンであるイーロン・マスクはリバタリアンですから、基本的には国境撤廃の方向性と見ていいでしょう。
いわばトランプは、「米主導による自由経済圏のEU化」を試みていると考えられます。それが適切な方策かどうかは別として。
ウクライナやガザを見て「いつまで時代錯誤なことをやっているんだ」そう感じた人は少なくないでしょう。もはや略奪が許される時代ではなく、戦争は消耗でしかありません。
もう、軍事衝突の時代ではありません。青年の命を使い捨てる国は、経済も文化も滅亡していくしかないでしょう。
政治の第一の責任は「戦争を起こさない」ことなのです。