曹洞宗の大本山永平寺において、研修合宿中の女子高生20名以上が、修行僧から痴漢被害を受けていたことが、集英社にスクープされました。
記事によると、永平寺で4年修業している僧が生徒への指導中に犯行を重ね、被害者らが保護者や学校に訴えて発覚したそうです。
この事件が曹洞宗に激震を与えているのは、末寺ではなく本山において、未成年それも多数への性加害が発生したことです。
永平寺を学会本部に置き換えて考えると、これが信徒にとっていかに衝撃的な事件なのか、理解しやすいでしょう。
永平寺は曹洞宗内において最高のブランドです。そこで厳しい修行を重ねてきた僧は、宗内でも一目置かれる存在となります。
その何世紀も積み重ねられてきた威厳と信用が、一瞬で灰燼に帰してしまいました。
そもそもの話、禁欲のために俗世から隔離して修行させている場に、わざわざ女人を宿泊させる意味が分かりません。
これは、修行という本来の目的が永平寺から失われていることを示しています。
現代に出家という制度が必要かどうかは別の話として、少なくても出家するならば戒律は守るのが世界仏教界の常識です。当然、寺院にはその環境を整える責任があります。
もちろん学校側にも責任があります。長期の禁欲生活を送っている男性僧に、未成年女子の指導を一任すれば、いつかこうした被害が発生することは予見できたはずです。
結局、永平寺というブランドに胡坐をかき、常識的な判断ができなかった周囲の大人たちの責任です。
最低でも、永平寺は今後一切、未成年の研修を受け入れるべきではないでしょう。
今回の記事は集英社のスクープでしたが、本来ならば聖教新聞社こそ、邪宗の堕落腐敗を徹底的に取材糾弾すべきです。