高比良新治さんは15歳の時長崎で被爆しましたが、その過去を家族にすらほとんど語ることはなく、法華経の弘教拡大に励んでいました。
奥様の國枝さんと合わせ、実った弘教は100世帯を超えます。まさしく「筋金入りの折伏屋」です。
また「生涯一配達員」であることを誇りに、最晩年まで毎朝聖教を配り続けました。
長年の沈黙を破って被爆体験の手記を完成させると、直後に息を引き取りました。被爆から70年後、85歳まで寿命を延ばした上での大往生でした。
高比良さんの手記は「語りつぐナガサキ」に収録されています。その体験談は永遠に残さねばならない人類遺産です。
まさしく使命を全うした生涯といえるでしょう。
青年は幹部や議員などではなく、高比良さんのような「庶民の王者」こそをお手本にすべきなのです。