羽生結弦選手の足首負傷がなかなか回復せず、全日本選手権の欠場が決まりました。
オリンピックシーズンの大けがは、大きな痛手です。
羽生はシーズン開幕に当たって、晴明神社を参拝しています。
安倍晴明が用いたとされる陰陽道は、占いやまじないを寄せ集めた外道の呪法です。
21世紀の今日、陰陽師は存在しておらず、陰陽道は事実上滅びています。
陰陽道に頼っていた公家は、武家に実権を奪われてしまいました。
その事実こそ、陰陽道が「滅びの道」であることを雄弁に証明しています。
陰陽師を参拝し、その生命と感応すれば、やはり滅びることを避けられないのです。
何より、神社を参拝するという行為そのものが、「神頼み」の生命を強めてしまいます。
そこからは、油断の心しか生まれません。
常に限界ギリギリのトレーニングを重ねている羽生に、わずかでも油断が生じれば、アクシデントの発生は不可避でしょう。
かつて宮本武蔵は、吉岡一門との決闘の前に、あえて神社の参拝を避けました。
神頼みが油断につながることを、兵法者の本能で感じ取っていたのです。
徹底したリアリストだったからこそ、武蔵は全ての決闘に勝利できたのです。
羽生は今回の失敗に懲りて、速やかに謗法への執着を捨てるべきです。
彼ほどの才能と執念の青年であれば、宮本武蔵を超える存在になることも可能なのですから。