「法華経の智慧」には、入信40周年を迎えた、ある夫婦のエピソードが紹介されています。
人の家の物置に親子5人で間借りするほどの貧乏生活で、子供の服を質に入れなければ、御受戒も受けられませんでした。
昭和31年に夫婦で入信しますが、親類一同から縁を切られ、住まいの物置さえ追い出されてしまいました。
先輩から、活動より経済闘争を優先させるように言われるほどでした。
しかし、壮絶な魔に負けることなく、夫婦で100世帯以上の弘教を実らせていきました。
その中で体も丈夫になり、始めた飲食業も軌道に乗ります。
現在(1997年)では店舗以外に工場も建て、全国3600件の得意先から注文が入ってくるそうです。
支部の会場にするため、車が50台も停められる豪邸も建てました。
まさに宿命転換の実証であり、学会員の鏡です。
なおかつ、この福運は今世で尽きることなく、未来永遠に続きます。
いつの世にも、豪邸に生まれてきて、南無妙法蓮華経で自由自在に人生を切り拓いていくことができるのです。
結局、折伏をやり抜いた人が成仏します。
役職の問題ではありません。
どんなに役職が高くても、何十年も折伏が決まっていないようでは、お手本になりません。
青年がお手本とすべきは、大幹部ではなく、健気に折伏をやり通した、このご夫婦のような名もなき庶民なのです。