池田先生「女性に贈ることば365日」より
「ありがとう」は奇跡の言葉である。
口に出せば、元気が出る。耳に入れば、勇気がわく。
戸田先生は「恩を返すのが最上の人間(すなわち仏)だ」と言われた。
報恩の人こそ、人生の勝利者である。
私は妻から、愚痴らしいことを、いっさい聞いたことがない。
そして妻は何事にも感謝を忘れない。
強いて日常の言葉で表現すると、菩薩界は
「同情・かわいそう」であり、仏界は
「感謝・ありがとう」です。
具体的な行は両方とも菩薩行ですが、動機が決定的に違うのです。
菩薩界は、まだ自分より弱い立場の者に限定されたやさしさです。
誰かに施すことで自らの強い立場を確認しており、対等の目線ではありません。
自高蔑人の域を脱していないのです。
この境涯では、自らが弱い立場に回ったときには、容易に崩れてしまいます。
それに対し、仏界は誰に対しても対等です。
法華経に帰依することによってのみ到達できる、報恩感謝の境涯です。
学会員の皆さんも毎日、仏法僧に「報恩感謝申し上げ」ていますよね?
折伏した相手に罵られても
「これでやっと罪障消滅できた、本当にありがとう」
そのように報恩感謝できる生命が、仏界です。
池田先生は、世界のどこでスピーチされる場合も、「ありがとう」だけは、現地の言葉で伝えられるそうです。
南無妙法蓮華経に最も近い言葉が、「ありがとう」なのです。