未来対話より
「自分だけ」では、利己主義です。
逆に「相手だけ」では、自己犠牲になる。
自分も、相手も、一緒に喜び、成長し、幸福になっていく。これが、本当の喜びではないだろうか。
日蓮大聖人は、「喜とは自他共に喜ぶ事なり」と仰せです。
牧口先生は、戦前もてはやされていた滅私奉公を明確に否定されています。
当時から個人主義を尊重されていたのです。
ただし、個人主義と利己主義は違います。
動植物の営みが、全体として生態系のバランスを成り立たせているように、個人の幸福が、そのまま社会全体の幸福につながらなければなりません。
自己犠牲は、苦行の一種です。それは外道の修行であり、かえって功徳を消してしまいます。
たとえば、学会活動に忙しすぎて仕事をクビになったり、身体を壊したりするのは、仏法に背いた罰だと考えるべきです。
また、幹部は決してメンバーに無理をさせてはいけません。
池田先生は御書発刊当時、1人で100冊注文したそうですが、これはもちろん組織の指示ではなく、個人の決意として実行されたことです。
組織のために個人の人生を犠牲にするのは、天魔の働きです。
本来必要のない苦しみに耐えることが信心ではないのです。