法華経の智慧より
竜女の成仏は、あくまでも「即身成仏」です。
女性の身のままで成仏したのです。
変成男子は、舎利弗をはじめ、成仏は男性に限られると思い込んでいた人々に対して、竜女が成仏したことを、わかりやすく示すための方便にすぎないでしょう。
そのことは、一番初めに文殊菩薩が竜女のことを紹介するくだりで、すでに明確です。
竜女がすでに成仏していると文殊菩薩は語っているのです。
法華経以前の仏典では、成仏できるのは男に限られると説かれていました。
女性は、いったん男に生まれ変わらなければ、成仏の資格を得られないとされていたのです。
事実、この世に存在する仏像は、全て男です。
仏教以外の宗教でも、女性を差別していることは変わりありません。
法華経は、この差別観を史上初めて打ち破りました。
釈尊は、史上初めて女性の出家を認めています。
尼僧の教団は、釈尊が世界史上初めて結成したのです。
日本で初めて出家したのも、女性です(善信尼)
まして、日蓮大聖人はシングルマザーの日妙聖人に対して
「日本一の法華経の行者」
であると讃嘆されています。
女人成仏こそ仏法の神髄中の神髄なのです。
一代聖教の中には法華経第一・法華経の中には女人成仏第一
千日尼御前御返事
法華経の行者は男女悉く世尊に非ずや
御講聞書