法華経の智慧より
地獄界・餓鬼界の人間は、人の幸福を怨み、ねたみ、人をも地獄に落としたくて仕方がない。
反対に、仏界・菩薩界の人間は、人をも幸福にしたくてしかたがない。
犯罪者は、不幸な生い立ちの持ち主が多いことで知られています。
児童虐待や体罰などは、かつての被害者が加害者になることも、よくあります。
不幸な人は、世の中に不幸を「おすそ分け」します。
すなわち、人は良くも悪くも、「仲間を作りたがる」生き物なのです。
自分だけが不幸になるより、みんなで不幸をわかちあったほうが、まだマシだからです。
少なくとも、孤独と不公平感だけは減少します。
この悪循環を断ち切るには、最も不幸な人々を最優先で救っていくしかありません。
たとえば、犯罪者に対しては処罰より更生を重視するのが、再犯予防の最善策です。断じて偽善ではないのです。
それと同時に、被害者に対する補償も必要です。
被害者には、何の罪もありません。被害者を社会が放置したまま、自己責任による被害の回復を強制すれば、被害者は社会への信用を失い、ルールなど守らなくなってしまうでしょう。
学会の組織では、苦境にある同志をみんなで激励し、支えていきます。
人間社会の模範となる組織なのです。