池田大作全集79 289頁より
現代の世界宗教であるキリスト教が、たとえば、いかなるシステムで運営されているかを知っていくことの重要性は論を待たない。
これは「外道礼賛」などではなく(爆笑)世界を視野に収めた仏法者として、当然の見識であろう。
カソリックでは教皇庁に検邪聖省や裁判所が設けられており、異端についても公正に判断されます。
異端の疑いをかけられた信徒には、弁護士が付き、検事に反論したり、裁判官に自説を主張することが認められています。
総本山バチカンを「悪魔の巣」と批判した大司教もいましたが、破門にされることはありませんでした。
聖俗の差別も基本的に否定されており、信徒が教皇や司教に跪くことは、1960年代から無くなっています。
カソリックには「信徒評議会」や「信徒団」など信徒代表による組織があり、教皇に対して自由に意見を述べることができます。
評議会には聖職者も参加しますが議決権はなく、最終的には信徒の議決によって決定されます。
このようにカソリックは、長い伝統を持ちながらも、現代的な組織を整備することを怠っていません。
まただからこそ、今日に至るまで世界宗教の地位を守っているのでしょう。
SGIが今後、世界宗教として普及していくとき、世界宗教の先輩であるカソリックには、学ぶべきものが山ほどあるはずです。
池田先生の指導は、まさに「1000年先」を見据えたものなのです。