21世紀への対話より
全ての国が交戦権を放棄し、徴兵制度を廃止することです。
もちろんこれは、世界の現状から見て、決して容易なことではありません。
この変革を実現できるか否かは、人間の行動を究極的に左右する、宗教的な信念とエネルギーをもつか否かによるといえるでしょう。
池田先生は国連主導の集団安全保障体制の構築を訴えられています。
つまり、いかなる大国も独断によって戦争を起こすことができないシステムの確立です。
テロリストを武力制圧しなければならないような時にも、国連の許可が必要不可欠になります。
「沈黙の艦隊」では、政府と軍隊の分離(政軍分離)について言及されていましたが、その構想に近いものといえるでしょう。
もちろん、システムはあくまで道具にすぎず、抜け穴はいくらでもあります。
最終的に世界平和は、システムを動かすリーダー自身の人間革命次第なのです。