21世紀への対話より
国家が国民や他国に知られて困ることをしていること自体、非常に危険であり、好ましくないことだと考えます。
隠し事などすべきではありません。
国民が勇気をもって国家の機密をあばき、自分たちを危険な道に引きずり込むことのないよう、厳しく監視すべきだと思います。
今でこそ、アカウンタビリティ(説明責任)を果たすことの重要性は広く認知されていますが、池田先生は今から半世紀も前にその必要性を主張されていました。
財務省による森加計問題の情報隠蔽を見ればわかるように、政府自体がどの情報をどこまで公開するか独断で決めてしまうのは、民主主義の崩壊であり、「官主主義」の始まりです。
政府の情報公開は、民主主義を成立させるための大前提なのです。
原則としては、あらゆる情報が公開の対象とされなくてはなりません。
情報公開に制限が必要な場合でも、法律により厳格にルールを定め、役所が独断で情報操作可能な状況を許してはならないでしょう。